top > 高速バスについて > 高速バスの概念をはっきりさせておこう
高速バスの概念をはっきりさせておこう
高速バスは文字通りに高速道路を走行するバスのことです。
その高速バスは早朝から深夜まで日本各地のいたるところを走行していますが、基本的に昼間便と夜行便に大別されます。
夜行便は24時より前に出発して朝の5時以降に到着をするダイヤが組まれていて、乗客は車内で寝ながら一夜を過ごすスタイルとなります。
一方の昼間便は24時をまたがないで走るバスのことですが、ここで注意をすることは昼間便は一部に高速道路を走行する路線バスがあることです。
この高速道路を走行する路線バスと普通の高速バスは全く走行するための条件が違います。
高速道路を走行する路線バスというのは、福岡や名古屋などの都市高速道路で運営されています。
その路線バスは都市高速道路を走行する距離が走行距離の全体の半分以下でならないと規定されています。
次に都市高速道路を走行するスピードは時速60キロメートル以下で絶対厳守しないとならないと規定されています。
この2つの条件が整って都市高速道路を走行できる路線バスは車内でシートベルトを着けずに立ち客を乗せて走行することが可能になります。
この路線バスでは普通の高速バスのように座席定員にする必要がないので、予約などは必要ありません。
さて一方の普通の高速バスですが、これは時速80キロメートル以上出すので安全上の問題から立ち客を乗せて走るわけにはいかず、座席定員以下で走らなければなりません。
万が一途中で座席定員オーバーの問題が発生しないためにも、乗車前の段階で予約を入れておく必要に迫られます。
しかし予約可能なのは出発寸前までとは限らず、発車時刻の30分以上前に締め切られる場合もあるので時間的な余裕が求められます。
この高速バスの車両は現在ではいろんなスタイルがあります。
座席は4列、2列と1列の3列タイプ、1列ずつ並んだ3列独立タイプ、さらに1列と1列の2列タイプと様々です。
乗車するためにはお金がかかりますが、座席定員が多いほど基本的に安くなります。
しかし料金は毎日一律ではなくて、シーズンや曜日などで変化し、土日祝日や春夏冬休みシーズンは高くなる傾向となります。
最も高くなるのは8月のお盆週間などとなります。
高速バスの魅力は鉄道とは違ってレールのない場所でも自在にルートを設定しやすい点です。
そして道路の維持整備費は税金で成り立っているので、バス運行事業者は人件費と車両の燃料代と整備費だけを考えていれば済みます。
なので何から何まで維持管理しなければならない鉄道と違って安価な料金設定が可能になります。
しかし高速バスの利用者は路線バスのように通勤や通学のための日常利用者がいません。
従いまして万が一赤字が続くようになってくると、すぐさま運行の打ち切り撤退もやりやすくなります。